最近、北朝鮮のミサイル実験や核実験といった物騒な実験が日本としても脅威となってきていますね。

 

中でも特段、脅威となっているのが「電磁パルス攻撃」と呼ばれているもののようです。

 

この「電磁パルス攻撃」は、核兵器攻撃の1つですが、第2次世界大戦で使われた建物や人体に直接被害が出た原子爆弾とは異なります

 

どのような物かというと電磁パルス攻撃を受けたらライフラインである電気、ガス、水道が機能しなくなるのに加え、各インフラが停止するといった被害が出ます。

TVなどの報道を見ると、攻撃を受けた場合、1年で10人中9人は飢餓や疫病により亡くなる可能性もあるという見解も出されており、とても恐ろしい攻撃です。

 

その仕組みの難しさからか一般的には仕組みや対策の状況といったことが知られていないため、今回は、

 

電磁パルス攻撃の仕組み

攻撃された際の人体への影響

電磁パルス攻撃の対策

 

についてわかりやすく、易しく触れたいと思います。

 

電磁パルスとは?

攻撃の元となる電磁パルスがなんなのか?について最初に触れておきましょう。

 

一言でいうと

 

電磁エネルギー

 

です。

 

電磁エネルギーをさらに分解すると

 

・電場エネルギー

・磁器エネルギー

 

2つになります。

 

さらにわかりやすくしてしまうと

 

・電気のエネルギー

⇒ 電力

 

・磁石のエネルギー

⇒ 磁力

 

としておきましょう。

 

勘の良い人ならこの時点でなんとなくピンと来たかもしれませんが、攻撃的な観点から見ると、一時的に強力な電力、磁力が与えられることによってあらゆる電子機器が破壊されます

 

その仕組みを3段階の時系列に沿って見ていきましょう。

 

電磁パルス攻撃の仕組み1. 電磁パルスの発生

まず電磁パルスが発生するところから始まりますが、これはどのように起こるのでしょうか?

 

①空中で核爆発が起きる

②大気中で電子が拡散する

③拡散した電子は地球の中心の磁場に向かう

④「③」の動きで強力な磁場が生まれる

 

これが電磁パルスの発生です。

 

電磁パルス攻撃の仕組み2. ケーブル・アンテナで高エネルギー発生

電磁パルスの発生でどこに電磁パルスが存在するかわかりましたね?

 

核爆発した箇所と地球の間です。

つまり、地上に電磁パルスのエネルギーが充満することになります。

 

この充満したエネルギーは地上にあるアンテナや電子機器を繋ぐケーブルに普段使わないような強力なエネルギーを流し込みます。

 

 

補足しておきますと、核爆発が起こった箇所と地球の距離が離れている、つまり高い位置で核爆発が起きるほど電磁パルスの範囲は広くなります。

 

東京の上空 135km で核爆発が起こった場合、日本全土を覆う被害が出ると言われています。

 

電磁パルス攻撃の仕組み3. 電子機器の部品に異常発生

異常なほどの強力なエネルギーがアンテナやケーブルに流れ込みますので、強大なエネルギーはその先にある電子機器やその部品(具体的には半導体など)に流れ込みます。

 

するとどうなるでしょうか?

 

通常の流れてくるエネルギー以上の力がかかるのでTV、パソコンの画面が乱れるなど異常な動作から場合によっては電源が落ちてしまうなどの故障といった自体を引き起こします。

これがありとあらゆる電子機器におきます。現代では、数多くのものが電子機器でコントロールされていますね。

 

電気以外のライフラインである水、ガス、さらには連絡手段の電話、インターネットといったものも電子機器が関係しているため、これら全てが失われます。

 

これが電磁パルス攻撃の仕組みでした。

 

石器時代に戻してしまう攻撃と呼ばれている理由がわかりますね。

 

電磁パルス攻撃の人体への影響

電子機器に大きな影響を与えることはわかりました。では、地上には人々も数多く生活しているわけですが、人体には影響がないのでしょうか?

 

答えは、ありません。

 

これは電磁パルスの影響を受けるのが普段から電気エネルギーを通しているアンテナやケーブルになっているためです。

 

電磁パルス攻撃の3つの対策

 

1. 電磁パルス発生の対策

1-1. そもそも核爆発を起こさせない

・対策者:国

・現実度:★★★

・方法:電磁パルス攻撃の恐れがある相手に対して交渉する。

 

1-2. 位置的に電磁パルスの影響を受けない

・対策者:個人

・現実度:★☆☆

・方法:電磁パルス攻撃が発生しないであろう国外へ移住する。

 

2. 電磁パルスの電子機器への対策

2-1. 電磁パルスの影響を受けない機器を作る

・対策者:国、企業

・現実度:★★☆

・方法:電磁パルスが発生してもエネルギーが制御できるケーブル、アンテナ、電子部品を作る。

 

2-2. 電子機器を必要としない生活を送る

・対策者:個人

・現実度:★☆☆

・方法:田畑を所有して自給自足の生活を送る。

 

3. 電磁パルス攻撃後、暫く耐える対策

「1」、「2」の対策では個人でできる現実的な対策がないので、発生してしまった際に暫く耐える対策を挙げたいと思います。

 

・対策者:個人

・現実度:★★★

・方法:飲み水、食糧など自然災害発生時と同様の備えをしておく。※ラジオも使えないことが予想されるので自然災害以上の脅威も考えて十分に備えておく!

 

最後に

電磁パルス攻撃の仕組み、人体への影響、対策と触れてきましたがいかがでしたでしょうか?

 

個人でできる完全なる対策としては、電磁パルス攻撃を受けない場所に避難する、電気、電子機器がなくても困らないような生活を送るといったあまり現実的でないものしかありません。

 

電磁パルス攻撃をさせないような国同士の交渉、電磁パルス攻撃対策を施したインフラの整備など国レベルの対策が必要になるので、是非、素早い政府の行動を期待したいところです。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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