当日は○○時にお越し下さい。

詳細は添付資料をご覧下さい。

 

ビジネスシーンで

よくこんなメール見かけませんか? 

 

発言、会話では問題ありませんが

文字になるメールだと

間違っているポイントがあります

 

最後の「下さい」の部分ですね。

正しくは「ください」となります。

 

これ、気にする人は気にするので

 

このたった1単語で商談を台無し

 

 

にする可能性もあります。

 

え?なんで間違ってるの?

なんでひらがなが正しいの?

 

と思いますよね。

 

今回は、

下さい と ください

の違いについて取り上げます。

 

正しく使いこなせば、思わぬところで

高評価が得られるかも知れませんよ。 

 

それでは、

両者の意味、使い分けを

紹介していきます。

 

下さい?何か物が欲しいの?

漢字で書く 下さい の意味から

触れてみましょう。  

 

漢字の下さいの意味は、

乱暴にいってしまうと

 

くれ!

 

つまり、相手から物か何かを請求する意味

となります。

 

この くれ を敬語(尊敬後)にしたものが

 

下さい

 

になります。 

 

下さい という動詞となって

言葉自体が動作の意味を持っています。

 

それでは、冒頭のメールの例文を

振り返ってみましょう。

 

 

「当日は○○時にお越し下さい。」

請求する物がないため、おかしいですね。

 

 

「詳細は添付資料をご覧下さい。」 

物を請求しているわけではないですし

資料はこちらから送っているものなので

おかしいですね。 

 

さらに、下さいは

請求する意味を持つため、

この意味合いが

人によっては気分をかなり損ねてしまう

ようです。   

 

ください?お願いごとがあるの?

次にひらがなの ください の意味です。

こちらは、先ほどのように

一言で表現することはできません。

 

なぜかというとこちらは

ください 単体で動詞とならずに

他の動詞と組み合わせる補助動詞

だからなんですね。

 

いくつか例を挙げてみましょう。

 

・来てください

 

・座ってください

 

・見てください

 

・読んでください

 

・取ってください

 

・食べてください

 

・注いでください

 

・飲んでください

 

・履いてください

 

・作ってください

 

・聞いてください

 

・話してください

 

 

なんとなくイメージは掴めましたか?

何かをする動詞+くださいの補助動詞

の組み合わせです。

 

例を少し多く挙げたのには訳があります。

例を読んでいくと・・・

 

お願いされている気分になりませんか?

 

これがくださいの本質的な意味になります。

使う場面としては、

何かをお願いするときです。

 

冒頭の例文の 下さい を ください

に変えて見てみましょう。

 

 

 「当日は○○時にお越しください。」

読み手には 当日は○○時に来てほしいんだな

と伝わります。

 

 

「詳細は添付資料をご覧ください。」

読み手には 添付資料を見てほしいんだな

と伝わります。

 

 

例文から理解を深める

それでは同じ物を使った例文で理解を

深めて行きましょう。  

 

●物:傘

傘屋さんなどのお店で

「あちらにある傘を下さい。」

 

 来客時の突然の雨の時などで

「こちらの傘をお使いください。」    

 

 

●物:資料

会議などで

「資料が足りないので下さい。」

 

こちらも会議などで

「お手物との資料をご覧ください。」    

 

 

●物:飲み物

飲食店などで

「お茶を下さい。」

 

来客時に

「どうぞお茶を召し上がりください。」

 

 

申し訳ありません。

文字にするメールや書類で下さいを

使う例が思いつかなかったので

会話での例となってしまいました。

 

こんな使い方をした

こんな使い方もあるんじゃない?

といった経験やご意見があれば

お問い合わせフォームから

ご連絡いただければ幸いです。

 

まとめ

まとめということで簡単におさらいです。

 

下さいは、何か物を請求する時に使う

くださいは、何かをお願いする時に使う

 

です。

 

 

両方の正しい意味を理解して

読み手を不快な思いをさせないメール、

書類を送りたいですね。 

 

きちんと使い分けてマイナスポイントに

ならないように気をつけましょう。  

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