
スマホの画面割れの経済損失額は1382億1250万円!
こんなニュースを目にしました。
経済損失、損失という言葉からもなんとなくマイナスのイメージがありますよね?
「スマホの画面が割れると1400億くらいの損をしてるんだ~。」
「その分、景気悪くなるのかな~。」
「画面割れないように気をつけようっと。」
といった感想を持つと思いますが、
そもそも経済損失って何?
って話ですよね。
なんとなくではなくしっかりと意味を抑えておくと世の中の情勢、経済状況が把握できるようになるかも知れませんよ。
複雑なところは省いて必要なところをわかりやすくまとめましたので、是非抑えてみてください。
経済損失の意味、定義
経済損失とは一言で言ってしまえば
「ある出来事でどのくらいのお金が動かなくなるか」
です。
例えば、自然災害で農作物などが被害を受けたとします。
この場合、本来、市場に出回る農作物が出回らなくなるため、その分、売買も行われなくなります。つまり、お金が動かなくなりますね。
厳密に見ると、被害を受けた農作物の希少性が上がり単価が高くなるので被害を受けた農作物×単価が損失額にはならないと思いますが、考え方はこのような形です。
自然災害でもう一つ例を挙げてみましょう。
交通機関が1日止まったとします。1日に100万人を運んでいる交通機関の場合、100万人の人が動かすお金が動かなくなるわけですね。先ほどの農作物よりも種類が多くて複雑になりますが、例えば、お店が開かない、物を運べない、物を作れないなどなど といったような内容ですね。
それでは、大きな考え方は理解できたと思うので、具体的な計算方法の例を次でみてみましょう。
経済損失の計算方法
冒頭の
「スマホの画面割れの経済損失額は1382億1250万円!」
このニュースの情報元ですが、
になります。市場はスマホの中古買取・販売を対象としています。
これを例に具体的な計算方法を考えてみます。ニュースでは詳細な計算方法まで公開はされていないので私の推測になりますが、大きく違うことはないと思います。
それでは、いきます!
2016年では世帯あたり71.8%にスマホが普及している世の中のようです。
2016年の日本人口は1億2,693万人、1世帯の平均人数は2.54人なので日本の世帯数は
4997万世帯の71.8%に普及しているので日本に普及しているスマホの台数は
となります。
そして、スマホを持っている人の3人に1人が「画面を割ってしまったことがある」と回答しているようです。
3588万人の1/3なので画面割れとなるスマホの台数は
となります。
画面割れしていない通常のスマホの平均買取価格は約1万2000円
対して
画面割れのスマホの平均買取価格は、500円
※買取価格の平均はスマホ買取サイトの情報を元に出しました。
画面割れしていないスマホと画面割れしたスマホの差額は
1196万台のスマホが1万1500円の価値を失っている、お金が動かない状態になっているのでその損失は
実際に算出された際の買取平均額の差や画面割れした人全員が売るわけではないことなどの要因によりニュースの
1382億1250万円
と異なる金額となりましたが、概ね近い金額になったかと思います。
このような計算で経済損失は出ています。
経済損失の反対?経済効果って?
経済損失は、損失の名の通り、マイナスを表していました。では、経済のプラスを表す方の言葉ないのか?
あります。
経済効果と呼ばれています。
経済損失が
「ある出来事でどれだけのお金が動かなくなるか」
だったのに対し、経済効果は
「ある出来事でどれだけのお金が動くか」
という反対の意味、定義になります。
経済効果の例を挙げると、人気アーティストが全国ツアーをしたとします。そうするとライブチケットはもちろんのこと、遠方からライブ会場へ移動したりと交通機関の経済、つまりお金も動きます。
経済損失も見方、呼び方によっては、「マイナスの経済効果」とされています。が、一般的に経済効果はプラスとして捉えられます。
最後に
よくニュースなどで聞いたり見かけたりする経済損失、経済効果。なんとなーくで見ていたのがちょっとわかるようになったのではないでしょうか?
私自身、今回調べてまとめるまでなんとなーくの人でした(笑)理解することで今後、関心を持って経済効果について着目していければと思っています。
それでは、最後までお読みいただきありがあとうございました。